
【志摩】三重県志摩市志摩町和具の和具漁港一帯で3日、海上安全や大漁を祈り、漁師や海女らが海水をかけ合う「潮かけ祭り」があった。海水をかぶると無病息災になるとされ、漁船上や岸壁で、大勢の人らがバケツなどに海水をくんでかけ合った。
海の安全を守る女神・市杵島姫命(いちきしまひめのみこと)が年に一度、沖合約3キロの大島の洞に里帰りするのを祝う神事。約800年の歴史を持つという。
この日は、大漁旗をなびかせた約20隻の漁船に漁師や海女、地元の子どもらが乗船し、漁港から大島まで向かった。天候不良のため、今年は島に上陸せず、船上で神職が祝詞を読み上げた。漁船が港に戻ると、各船の漁師らは船上で、バケツにくんだりホースで海水をかけ合った。