AIで虐待児童保護 三重県が実証実験、全国初

【高岡研究員(左)からシステムの説明を受ける鈴木知事=津市一身田大古曽で】

三重県は2日、児童虐待の一時保護などで人工知能(AI)を活用するシステムの実証実験を始めた。状況に応じた適切な判断を目指す全国初の試み。実証実験の結果を踏まえて本格導入を検討する。

児童相談所の職員が家庭訪問の際、けがの場所や家族構成などをタブレット端末に入力する仕組み。AIは県内で過去5年間に蓄積された約6千件のデータを元に、同様の事案で一時保護した割合を算出する。

システムは産業技術総合研究所(産総研、茨城県つくば市)の人工知能研究センターが開発。中勢児相(津市一身田大古曽)と南勢志摩児相(伊勢市勢田町)に計20台のタブレット端末を配備した。

この日、鈴木英敬知事が津市一身田大古曽の児童相談センターを訪問。システムを開発した産総研の高岡昂太研究員から操作方法の説明を受け、タブレット端末に架空の事例を入力して算出結果を確認した。

鈴木知事は「職員の経験差に関係なく、リスクを的確に判断できる。限られた人材を、より高いリスクに集中配分できる」とメリットを強調。「職員にシステムの習熟度を高めてもらいたい」と述べた。