三重県 豚コレラワクチン 5日に先行散布 県内確認で前倒し

鈴木英敬三重県知事は2日のぶら下がり会見で、家畜伝染病「豚コレラ」の感染拡大を防ぐため、感染源とされる野生イノシシ向けの経口ワクチンを散布する時期を前倒しし、5日から実施すると発表した。イノシシから養豚場の豚への感染を防ぐ狙い。

ワクチンの散布は今月下旬を予定していたが、感染した野生イノシシが県内で確認されたため、時期を早めた。5日に監視対象農場周辺のいなべ市内の5カ所で先行して実施し、ワクチン計百個を埋設する。

イノシシに餌付けする期間が必要なため、ワクチン散布の本格実施は16―18日となる。埋設した5日後にワクチンを回収してイノシシの摂取状況を調べ、その5―6日後に抗体ができているか検査する。

散布する地域はいなべ、桑名両市と菰野町で、計百カ所以上になる見込み。1日に新たにイノシシへの感染が確認された地域から半径10キロ圏内に菰野町の一部が含まれるため、菰野町を対象地域に加えた。

また、鈴木知事はイノシシのふんからウイルスが広まるのを防ぐため、経口ワクチンを散布する対象地域周辺の登山道やハイキングコース、ゴルフ場で利用者に靴底の消毒を求める考えを示した。

鈴木知事は「感染確認地点が南下しているとともに、新たにイノシシへの感染が確認されていることを重く受け止め、緊張感を高めている。養豚場への感染防止のため全力を挙げて取り組む」と述べた。