「きほく燈籠祭」準備着々 町の戦隊キャラ3体再現 三重

【灯籠の制作が進む制作現場=紀北町東長島のふれあい広場マンドロで】

【北牟婁郡】花火と巨大灯籠(とうろう)が競演する「きほく燈籠(とうろう)祭」が7月27日、三重県紀北町の長島港一帯で開かれる。実行委員らは毎夜、同町東長島のふれあい広場マンドロの制作現場で灯籠の制作に取り組んでいる。

今年の灯籠は、町のご当地キャラクター「KIHOKU戦隊アババイン」のアルファーレッド、マンボウブルー、ササユリピンクの3体を制作する。

キャラクターの名前にある「あばばい」は、この地方で使われる方言で、まぶしいを意味する。アババインは燈籠祭を盛り上げようと当時の実行委らが考案し、今年で結成10周年を迎える。

今年のテーマは「未来への燈火(ともしび)~子どもたちを照らす光の道しるべ~」。「時代が変わっても常にチャレンジを続け、子どもたちの未来を照らし続ける光でありたい」という気持ちが込められている。

灯籠は一体あたり高さ6・8メートル、幅2・8メートル、重さ500キロ。計600個の電球で点灯させ、花火とともに夜の港や空を彩る。3体同時に制作するのは初めてという。実行委員は紙粘土で3体の模型を作り、大きさなどを決めていった。

実行委員をまとめるのは、同町長島の五味尚人さん(46)。20年ほど前から燈籠祭に携わり、今年初めて大役を担う。33回の歴史の中で旧海山町出身の実行委員長は初めて。

制作は先月9日から始まった。竹や鉄骨などを組み合わせて骨組みを作り、白い布で覆って手作業で縫い合わせている。制作室長を務める北村孝史さん(36)は「傾き方など一体一体形が違うので形を見ながら進めている。それぞれの持ち場で皆が力を発揮して取り組んでいる」と語る。

燈籠祭に携わる実行委は、仕事が終わると制作現場に駆けつけている。町内の大勢の人が祭りに関わるなど人づくりが評価され、燈籠祭は今年、一般社団法人日本イベント産業振興協会が主催する「JACEイベントアワード」で全国171イベントの中から8イベントが選ばれる優秀賞を受賞した。

五味さんは「燈籠祭があることで人と人とのつながりが生まれ、地域の結束力が強い。祭りがずっと続いていくように、子どもたちにつないでいきたい」と話している。