参院選三重選挙区 吉川氏、芳野氏 地盤固めに2氏奔走

国会閉会から一夜明けた27日、参院選三重選挙区(改選数1)に立候補を予定している与野党の候補者は、7月4日の公示に向けて地盤固めに奔走した。自民党の現職、吉川有美氏(45)は元防衛相の中谷元衆院議員を伊賀市内に招いて決起大会を開き、涙ながらに支援を要請。野党統一候補の新人、芳野正英氏(45)は知名度不足が指摘される南部を中心に巡り、野党の候補者一本化に協力した市民連合みえの集会にも参加した。

吉川氏の決起大会は午後6時半ごろ、伊賀市西明寺の市文化会館で開かれた。吉川氏は集まった約1100人(主催者発表)を前に演説し、涙を流しながら「もう一度仕事をさせていただきたい」と訴えた。

吉川氏は「6年前、斉藤十朗先生以来の参院議員として、県内では初めての女性の参院議員として、国会の場に送っていただいた」「地域のため、日本のために走ってきた」と振り返った。

その上で「自民党の参院議員に厳しいのが三重県。私に残された時間は3週間ほどしかない」と危機感を強調。「皆さんに育てていただいた。6年前の支援をいま一度お願いしたい」と呼び掛けた。

吉川氏に先立って演説した中谷氏は「商工関係に熱心で、農林水産業も6次産業化や御浜町のミカン輸出に力を注いだ」と吉川氏の実績を紹介。「選挙ではよろしくお願いしたい」と支持を求めた。

芳野氏は午後4時ごろ、市民連合みえがハートプラザみその(伊勢市御薗町)で開いた集会に出席。約40人の参加者に「我々の力を結集して、安倍政権への対抗軸を作ろう」と呼び掛けた。

芳野氏は「国会では野党が大きなハブになれていない。野党統一候補が議席を取れば勢力図が変わる」と強調。候補者の一本化で「安倍政権を続けるか否かの構図が分かりやすく示せるようになった」と語った。

参加者の一人は、米軍のオスプレイが伊勢市の陸上自衛隊明野駐屯地に飛来したことを取り上げて「戦争する国づくりに反対してほしい」と要望。芳野氏は「専守防衛をしっかり守る」と応じた。

共産党から立候補を予定したが、芳野氏への一本化を受けて取り下げた中川民英氏も参加者の一人として出席。「私も安倍政権の退陣に力を尽くす」と述べた中川氏に、芳野氏が頭を下げる場面もあった。