経ケ峰風力「是認できない」 三重県知事意見、住民説明不十分で

三重県は26日、経ケ峰(津市)の山頂付近で風力発電所の建設を計画する事業者の環境影響評価方法書に対する知事意見を公表した。住民への説明が不十分などとして「事業計画を現状のまま進めることは、県として是認できるものではない」との見解を示した。

県環境影響評価委員会が審議し、25日に答申。答申を踏まえて知事意見を作成し、26日付で経産相に送付した。県によると、環境影響評価方法書に対する知事意見で「是認できるものではない」という表現を使うのは初めてで、「かなり厳しい表現」という。

知事意見では、経ケ峰について「自然や風景を求め、県内外から多くの登山者が訪れるところ」と説明。建設計画に対し「自然環境などを犠牲にし、地域住民の生活を脅かすことと引き換えに実施されるようなことは断じてあってはならない」と主張した。

住民らから約1万2千筆の署名が提出されたことを受け「関係者の理解が得られているとは到底言い難い」と指摘。説明が不十分とした上で「事業者の事業に対する姿勢には甚だ疑問があり、地域住民の不安や不満につながっている」との見方を示した。

県などによると、事業は「グリーンパワーインベストメント」(東京)が計画。高さ約145メートルの風力発電機24基を設置する予定で、1基当たりの出力は3千キロワット、総出力は最大7万2千キロワットになる見込み。市内にはすでに40基の風力発電機がある。