五穀豊穣願い包丁儀式 鈴鹿の椿大神社 手ふれず魚さばく 三重

【「光来之鯉」の包丁儀式を奉納する世古さん=鈴鹿市山本町の椿大神社で】

【鈴鹿】鈴鹿市山本町の椿大神社(山本行恭宮司)で23日、第13回「奉納四條流包丁儀式」があった。愛知県半田市の四條流包丁儀式保存会(入口柏修四條流第16代家元)の会員7人が、古式にのっとり魚に手を触れずに真魚箸(まなばし)と包丁刀だけで魚をさばき、五穀豊穣を願って神前に奉納した。

包丁儀式は、日本王朝時代からの伝統的な儀式。四條流は、四條中納言が包丁でコイを料理した時の切形から由来し、切り方は代表的なコイが36手、タイは9手あるという。

雅楽が流れる中、式題「光来之鯉」は世古柏世さん、「宝之入船」は武藤柏藤さんが庖丁人を務めた。いずれも体長約50センチのコイを烏帽子、直垂姿で鮮やかにさばき、まな板の上に飾り付けた。入口家元が「改元にちなんでめでたい式題を選んだ」と話し、一連の所作を解説した。

参拝者らは、優雅で巧みな包丁さばきに見入っていた。