津 参院選向け2氏が公開討論 吉川氏と芳野氏、社会保障や消費増税テーマ 三重

【公開討論会で意見を述べる吉川氏(左)と芳野氏=津市一身田中野で】

今夏の参院選に向けた公開討論会が22日、津市一身田中野の三重短大であった。三重選挙区(改選数1)に出馬を予定する自民党の現職、吉川有美氏(45)と野党統一候補の新人、芳野正英氏(44)が出席し、社会保障制度のあり方や多子社会の実現などをテーマに持論を展開。約160人が来場した。社会保障制度に対する両氏の見解は似通った部分もあったが、消費税率の引き上げや安全保障では相違がみられた。

政治を身近に感じてもらおうと、日本青年会議所東海地区三重ブロック協議会が主催。三重大元副学長で一般社団法人「公開討論会支援リンカーン・フォーラム」の児玉克哉理事がコーディネーターを務めた。

吉川氏は社会保障制度について「新しい時代に合わせて制度を改革する必要がある。子育てや教育を下支えするための仕組みも考えるべき」と主張。民間の活力を社会保障に取り入れる必要性を強調した。

芳野氏は「負担増を先行させるのではなく、まずは全体像を示すべきだ」と指摘。国民に健康増進を促すための仕組み作りや、受けたい福祉のサービスを選べる「クーポン制度」の導入を訴えた。

消費税率の引き上げについても討論。芳野氏は「国民の所得を上げる目標が設定されずに増税が議論されている」と指摘。「経済成長によって国民の所得を上昇させることを前提とすべき」と述べた。

一方、吉川氏は「消費税率の引き上げは三党合意で明確に決まっている」と指摘。「引き上げ分は、子育てなどの施策に使われている。増税による悪影響を避けるための取り組みも進めている」と訴えた。

国際情勢もテーマに挙がった。吉川氏は「この20年で日本が置かれている世界情勢が大きく変わった」と指摘。安保法制や特定秘密保護法などによって「日本は守られている」と述べた。

一方、芳野氏は「いくら国際情勢が変わっても、専守防衛の姿勢がぶれては国際貢献を図ることはできない」と指摘。「話し合いの外交を続けるのなら、集団的自衛権は必要ない」と訴えた。

同選挙区には吉川、芳野両氏のほか、NHKから国民を守る党の新人、門田節代氏(51)が立候補を予定している。協議会は門田氏にも公開討論会への出席を打診したが、門田氏は「出ない」と返答したという。

24日付朝刊に討論会の詳細を掲載します。