志摩 「鵜方紅茶」復活を JAと生産者が茶葉収穫 三重

【鵜方紅茶の茶葉を収穫する谷川原さん=志摩市阿児町鵜方で】

【志摩】かつて三重県志摩市阿児町鵜方で盛んに生産されていた「鵜方紅茶」の復活に取り組むJA伊勢は20日、同地区で紅茶用品種「はつもみじ」などを栽培する谷川原久仁夫さん(70)の茶畑で、二番茶の新芽約50キロを収穫した。

鵜方紅茶は明治から昭和にかけて生産され、大正9年の第4回全国製茶品評会紅茶部門で1位を獲得するなど、全国でも高く評価されていたという。しかし、外国産の安い紅茶に押されて生産量が激減。製造工場が閉鎖され、鵜方紅茶の販売もなくなった。

JA伊勢は産地復活を目指し、平成29年から紅茶用品種を栽培する農家2戸と連携して製造試験を始めた。昨年は収穫した茶葉23キロを茶工場で加工。国産紅茶グランプリチャレンジ部門に出品して金賞を受賞した。

3年目となる今年は、新たに生産者が増えて3人となり、紅茶用品種「べにほまれ」の苗を定植。この日は120平方メートルの茶畑で、谷川原さんやJA職員ら13人が、「はつもみじ」と「やぶきた」の新芽を手摘みした。21日にはJA阿児茶加工場で紅茶製造を行い、出来が良ければ地元での販売を目指すという。

JA伊勢鳥羽志摩営農振興グループの野村沙織グループ長は、「歴史のある鵜方紅茶を復活させて地域活性化に一役買えれば」と話していた。