「レガシー作りを強く意識」 共同通信政治部長 松浦氏、安倍政権を語る 三重

【講演する松浦氏=津市大門で】

【津】伊勢新聞社政経懇話会6月例会が19日、三重県津市大門の都シティ津であった。共同通信社の松浦基明政治部長が「参院選と今後の政局」と題して講演し、「安倍総理は残りの任期の間に、安倍政権としてのレガシーを作りたいと強く意識している」と述べた。

松浦氏は、安倍総理がレガシー作りのために、憲法改正、北方領土交渉、日朝交渉の三つをどうにか成し遂げたいと考えていると指摘。

その上で「安倍政権は2015年をピークに下り坂になってきていて、思うようなことができていない」と述べ、北方領土については「4島ではなく歯舞、色丹の2島で良しとするとかじを切った節がある」としつつ、「大胆にかじを切ったが、ロシアが全く乗ってこなかった」と話した。

日朝交渉は「7月に日朝首脳会談をするのではといううわさもあったが、どうも難しそう」と説明。「米朝が動き出せない限りは、日朝交渉も動かせない状況にある」と述べた。

憲法改正は「相当難しい。無理をすると自民党の中でも造反が出る可能性もあり容易ではない」としたが、「憲法改正に向け、最後何かやってくるのではと思っている」との見解を示した。

成果として期待できるものとしてアベノミクスを挙げ、「国民が生活レベルで実感できるようになれば成果といえる」と語った。ただ、「経済は難しい。その時の実感がいつに出てくるか分からない」と付け足した。

衆参同日選の可能性は「報道機関の見方としては、同日選は無いだろうと言われている」としつつも、「安倍総理が何をやるかわからないというのがある」として断定できない現状を伝えた。

松浦氏は茨城県出身。平成元年に共同通信社入社。政治部副部長、ニュースセンター整理部長などを経て平成30年6月から現職。