津の国道6人死傷事故 危険運転で元役員を起訴 タクシー運転手は不起訴 三重

三重県津市本町の国道23号で昨年12月、タクシーと乗用車が衝突して4人が死亡、2人が重傷を負った事故で、津地検は18日、制御困難な高速度で乗用車を走行させたとして、自動車運転処罰法違反(危険運転致死傷)の疑いで逮捕、送検されていた津市白山町二本木、元会社役員末廣雅洋容疑者(57)を同罪で起訴した。

起訴状などによると、末廣被告は平成30年12月29日午後9時55分ごろ、津市本町の国道23号下り線を法定速度(時速60キロ)をはるかに超えた、制御困難な時速約146キロの高速度で乗用車を走行させ、道路外の飲食店から中央分離帯開口部に向かって横断してきたタクシーと衝突。タクシー運転手男性=当時(44)=と乗客の男性計4人を出血性ショックなどにより死亡させたほか、乗客の会社員男性(29)=津市=に右足骨折の重傷を負わせたとしている。

また津地検は同日、同法違反(過失運転致死傷)の疑いで書類送検されていた、津市のタクシー運転手男性=当時(44)=を容疑者死亡により不起訴処分とした。

同事故では、国道沿いの飲食店駐車場から津市大門の居酒屋に向かうため、下り三車線を横切り、中央分離帯開口部を抜けて右折北進しようとしていたタクシーに、南下する乗用車が衝突。津署は当時周辺を走行していた複数の車両のドライブレコーダーの映像を解析し、急制動やハンドル操作、視認性の確保が困難となる高速度で乗用車を走らせたとして、末廣被告を同容疑で逮捕、送検した。

事故を受けて、道路を管轄する国交省三重河川国道事務所は現場周辺の開口部の閉鎖を決め、2月からバリケードでふさぐなどの措置を実施している。