江戸期の参宮土産「山田傘」 伊勢おかげ横丁で企画展 来月7日まで 三重

【おかげ横丁の「おみやげや2階」で展示されている山田傘=伊勢市宇治中之切町で】

【伊勢】三重県伊勢市宇治中之切町の観光施設・おかげ横丁で、江戸時代に伊勢参宮の土産物として人気を集めた山田傘(伊勢傘)の企画展が開かれている。「おみやげや2階」に、番傘や絵日傘、傘を作るための工具など計約30点を展示。鑑賞無料。7月7日まで。

山田傘は宮川流域の真竹と岐阜県の美濃和紙で製作し、頑丈さや、縁起物の鶴や亀などを描いた作品が多いのが特徴。18世紀初頭から生産が始まり、最盛期の大正初期から戦前に掛けては、同市中島町を中心に百軒余りの傘屋が軒を連ねた。

生活の洋風化に伴い、和傘全体の需要が減少し、昭和58年に最後の職人が亡くなり、山田傘の生産は途絶えた。

企画展では廃業した傘店などが保管していた傘を借り受けた。番傘は直径約1メートル。柄の全長は50センチ、重さ3キロ。和傘は紙を使っているため破れやすく、骨の数を多くして強度を上げているので洋傘よりも大きい。

担当者は「和を意識した建物が並ぶ横丁内でさしていると風情がある。興味を持った人が製作技術を学び、横丁内で製作してもらえたらうれしい」と話していた。