
【津】三重県津市の岩田川での「つ七夕笹流し」の30周年を記念して津青年会議所の廣瀬直也理事長(40)は13日、約30年前に岩田川の清掃を始めた大谷明さん(85)に感謝状を贈呈した。
大谷さんは津で生まれ育ち、幼い頃に岩田川で遊んでいた身として使命感を感じ、一人で清掃を始めた。大谷さんの姿を見た人も協力するようになり、一緒になって川に捨てられた数百台の自転車を取り除いた。当初3年はかかると考えていたが、1年弱で大半が終わったという。
廣瀬理事長は「日本一汚いとやゆされるほど荒廃した岩田川も見違えるほどきれいになった」と感謝した。同会議所は川に愛着を持ってもらうおうと笹流しを始めた。
大谷さんは「当時の仕事場から川が見え、日に日にごみが増えていくことが分かった」と振り返り、「これからもずっときれいに保ってほしい」と話した。