熊野古道巡るタクシー登場 世界遺産登録15周年で市 語り部ツアーも 三重

【世界遺産の獅子岩=熊野市で】

【熊野】三重県の熊野市は、今年で世界遺産登録15周年を迎える熊野古道を巡るタクシーの運行をこのほど始めた。JR熊野市駅などから古道の登り口まで、または登り口同士をタクシーでつなぐ。

市街地エリアは熊野市駅と、獅子岩、松本峠、鬼ケ城などを結ぶ。

海岸エリアは、大泊、波田須、新鹿、二木島の4駅と大吹峠、二木島峠などの各峠を結ぶ。駅から駅への移動はできない。タクシーは2台運行し、熊野第一交通(新宮市)に委託している。

運行は、車庫の出発時間が午前9時半▽同11時▽午後0時半▽同1時半▽同3時―の5便。出発時間の40分前までに予約する。市街地エリア内の1回の移動は1人300円。海岸エリア内とエリアからエリアへの1回の移動は1人500円。複数の利用客がいる場合は乗り合いになる。

市の担当者によると、一般のタクシーを利用する場合より安い料金で熊野古道へ行けるが、一般のタクシーを使用した方が安いルートの場合は一般のタクシーを案内するという。

タクシーの運行に合わせ、市観光公社は、市内の峠を語り部の案内で巡る個人参加型のツアーを今月1日から始めた。

曽根次郎坂・太郎坂▽二木島峠・逢神坂峠▽波田須の道▽大吹峠・観音道▽松本峠・花の窟―の5コースを選択して歩く「海岸部コース」(1人1万4千円)と、風伝峠―通り峠を歩く「紀和コース」(同1万8500円・小学生は1万6500円)がある。宿泊料込み。

市の担当者は「世界遺産登録15周年の機運を盛り上げたい。ツアーなどの企画を通して多くの観光客を呼び込みたい」と話す。

ツアーの問い合わせは市観光公社=電話0597(89)2229=へ。