松阪郷土文化会 創刊50年で記念会報 伊勢商人など力作論文並ぶ 三重

【松阪郷土文化会の創刊50年記念会報】

【松阪】三重県の松阪郷土文化会(53人、岡本好雅会長)はこのほど、創刊50年記念となる会報(B5判、90ページ)を発行した。会員の寄稿18編を掲載し、通常の倍の分量。

同会は明治33年に創立した三重県史談会から始まり、戦前戦中の活動停止後、昭和23年に再開。同36年に現在の名称に改め、会報は同44年に創刊した。歴史好きが集まり、郷土の知られざる歴史や文化財を掘り起こしてきた。

記念会報では「東北地方の伊勢商人関連史跡」「明和町御糸の佐田城主佐田氏の追究」「土居光華の思想とその行動」など力作論文が並ぶ。

子ども時代に松阪市岩内町で遊んでいたら近くで古墳を発掘していて、出土した小さな金のリングを見せてもらい、郷土の古代史にのめり込むきっかけになったというエッセイ「金のリング」や、同市飯南町の県道拡張工事現場から保護された絶滅危惧種「熊谷草」を庭で育て順調に花を咲かせたが、今年はモグラに荒らされた報告「熊谷草の十年」など小品もある。

岡本会長は「入会者も少なく、存続の危機にある状況だが、百数十年に及ぶ会の歴史の火を消してはならない思いで頑張っている」と話している。

問い合わせは同会=電話0598(21)2931=へ。