
三重県議会は10日の代表者会議で、議員定数について議論する第三者機関を「設置する方向」で検討することを決めた。一部の会派から設置に反対する声が上がったため、設置の決定には至らなかった。
会議では、第三者機関の設置に対する各会派のアンケート結果が示された。最大会派の新政みえ(21人)など5会派が設置に賛成。草莽(6人)が反対、公明党(2人)は「会議の決定に従う」とした。
草莽の長田隆尚代表は会議で、反対の理由を「これまでも特別委員会で議論してきた。自分たちで決めるべき」と説明しつつ、仮に設置された場合は「一定の拘束力を持った提言として尊重する」とした。
草莽の反対を受けた代表者会議は「設置の方向で議論する」との合意にとどめた。中嶋年規議長は第三者機関の人選方法や検討内容の案をまとめ、27日の次回会議に提示することで議員らの了承を得た。
第三者機関は、特別委での議論が平行線をたどったことを受けて設置を求める声が浮上。中嶋年規議長は5月の議長選で「個人的には設置したい」と述べ、代表者会議に意見を求める考えを示していた。