度会町長に中村氏 新人対決制し初当選 三重

【万歳三唱で当選を祝う中村氏(左)=度会町棚橋で】

【度会郡】任期満了(21日)に伴う度会町長選は9日、投開票され、無所属新人で元いせしま森林組合長の中村忠彦氏(60)が、元町議会議長の無所属新人・八木淳氏(58)を破り、初当選を果たした。当日有権者数は6946人(男3349人、女3597人)。投票率は72・59%で、平成19年の前回町長選を12・16ポイント下回った。

午後9時半ごろ、同町棚橋の選挙事務所に「当選確実」の一報が伝わると、集まった支持者から拍手と歓声が沸き起こった。間もなく姿を現わした中村氏は支持者と共に万歳し、当選を喜んだ。支持者に礼を述べ「魂の一票を投じてくれた町民に心から感謝する」と話した。

その上で中村氏は「選挙が終ればノーサイド。全ての町民に協力を求め、町の明るい未来のために最善最速で課題を解決していく」と意気込みを語った。

■要職歴任、広い人脈■
現職が引退し、12年ぶりの選挙戦となった度会町長選は、元町議会議長の新人同士による一騎打ちとなり、中村氏が初当選を飾った。いせしま森林組合長や商工会副会長などの要職を歴任し、築いた幅広い人脈が支持を広げたとみられる。

中村氏は4月以降、町内をくまなく回り、18会場で政策などを訴える活動報告会を開催。告示日までに約1600世帯が後援会に加入した。出陣式では公明党の元衆院議員や自民党県議らを招き、国や県とのつながりも強調し、盤石の体制で選挙戦に臨んだ。

買い物・医療難民対策や教育環境の充実、道路整備などが、主な争点となった選挙戦。中村氏はいずれの課題にも「最速で解決する」姿勢を示し、支持を訴えた。「何をするにも予算の確保が必要。県や国に働き掛けていく」と語ったように、今後は公約の実現に向けた行動力が問われる。