「武四郎物語り」披露 松阪の記念館 紙芝居師三橋さん、故郷で 三重

【紙芝居「武四郎物語り」を上演する三橋さん=松阪市小野江町の松浦武四郎記念館で】

【松阪】北海道の名付け親として知られる三重県松阪市出身の松浦武四郎の紙芝居を制作した紙芝居師、三橋とらさん(36)=東京都荒川区東日暮里=は7日、同市小野江町の松浦武四郎記念館で観光客ら約50人に紙芝居を上演した。

三橋さんは北海道アイヌ協会から頼まれて昨年10月、武四郎とアイヌの交流を描く「武四郎物語り」を作り上げ、道東の標津町のアイヌ文化祭で初披露した。旭川市や札幌市など道内各地で上演し、内閣官房アイヌ総合政策室の依頼で東京・有楽町駅前広場でも公演した。

今回は伊勢市のおかげ横丁で始まる「夏まちまつり」に日本神話の紙芝居で出演するため来県したのに合わせ、同館へ立ち寄った。

三橋さんは北海道からのツアー客や同館友の会会員らを前に、21枚の場面で武四郎のアイヌとのかかわりと生涯を語り、「ちょっぴり時代を先取ったヒーローだったと思います」と締めくくった。

三橋さんは「標津のアイヌ文化祭ではアイヌが酷使される場面は『見たくない』と言われた。東京では松浦武四郎って誰?という感じ。受け止め方は全然違う」と話していた。