昨年の県内入り込み、4260万人 観光客、3年連続で最多 三重

鈴木英敬三重県知事は5日の定例記者会見で、平成30年の県内の観光入り込み客数が前年より41万人増の4260万5千人だったと発表した。統計を開始した17年以来、三年連続で最多を更新した。ナガシマリゾート(桑名市)や伊勢神宮(伊勢市)など県内の主要観光地が堅調だったことに加え、ツアーやキャンペーンの企画でそれぞれの観光地が集客を伸ばしたためとみている。

地域別では、北勢が前年比0・4%増の1846万9千人で最も多くの観光客が来訪。ナガシマリゾートや鈴鹿サーキット(鈴鹿市)などの集客施設が堅調だったため。東紀州の伸び幅が最も大きく10・4%増の231万5千人だった。

開湯1300年を迎えた湯の山温泉は、鉄道会社のキャンペーンや交通アクセスの改善により、4・1%増の180万人が訪れた。道の駅「熊野・花の窟」も45・8%増の30万人が来訪。バスツアーの企画などで観光客が伸びた。

「平成最後」を売りに、集客を伸ばした観光地もある。全国の祭りが伊勢市に集結する神嘗(かんなめ)奉祝祭には、前年の3倍に当たる12万7千人が来訪した。

また、昨年7―8月の全国高校総体(インターハイ)で会場となったスポーツの杜鈴鹿は21・4%増の57万人、スポーツの杜伊勢は72・5%増の57万人が訪れた。

30年度の観光客実態調査の結果も公表した。県全体の観光消費額は65億円増の5338億円。式年遷宮に伴う経済効果で過去最高額となった平成25年の5342億円に迫った。

鈴木知事は「インターハイの開催で訪れた人を差し引いても観光客が増えている」と説明。観光消費額の伸びを受け「観光の産業化の好循環が生まれている。一過性で終わることのないよう観光の質を高め、夏休み以降の観光誘客に取り組む」と述べた。