亀山 印刷技術の歴史テーマに 歴史博物館で企画展講座 三重

【木版と活版印刷の歴史について講義する中川学芸員=亀山市若山町の市歴史博物館で】

【亀山】三重県の亀山市歴史博物館(小林秀樹館長)は2日、同市若山町の同館で、開催中の企画展「掘った刷った出来た!」に合わせ、「印刷と亀山・資料と技術」と題して「企画展講座」を開き、市民ら25人が受講した。

同館の中川由莉学芸員(37)が講師を務め、同市住山町の円福寺から市に寄贈された、江戸後期の木版印刷経典「黄檗鉄眼版一切経(おうばくてつげんばんいっさいきょう)」(昭和26年市指定文化財)を紹介し、「これまでは人が書き写していたが、約7千巻におよぶ経典は、相当な時間と労力が必要なために、木版刷りになった」と講義した。

また、中川学芸員は明治の頃から普及した、活版印刷に触れ、「明治21年
、亀山に印刷所ができ、当時は金属製の逆文字活字を組み合わせ、糸で縛り印刷していた」と話し、「現在では技術が発達し、個人が家庭でも印刷できる便利な時代になった」と語った。