児童虐待相談、最多2074件 三重県内統計 平成30年度

三重県は31日、県内で平成30年度中に相談のあった児童虐待が、前年度比24・2%(404件)増の2074件だったと発表した。統計を取り始めた2年度以降で最多となり、初めて2千件を超えた。警察や近隣住民などからの通告が大幅に増加。県は千葉県野田市で小学4年生の女児が死亡した虐待事件を受けた関心の高まりが増加の要因とみている。

子育て支援課によると、児童虐待の相談件数は4年連続で増加。同じく4年連続で、過去最多を更新した。平成21年度は500件程度だったが、24年度からは1000件を超え続けている。

内訳は心理的虐待が最も多く、前年度比261件増の939件。身体的虐待の609件(67件増)、怠慢や拒否(ネグレクト)は506件(85件増)、性的虐待は20件(9件減)だった。

全ての児童相談所で前年度より増加。北勢児相が194件増の1162件で最多。中勢児相の440件、伊賀児相の241件、南勢志摩児相の148件、紀州児相の83件と続いた。

虐待を通告した組織は、警察が154件増の506件。市町が56件増の742件、近隣・知人が78件増の249件、学校が17件増の175件など。市町や警察、近隣の増加が目立った。

加害者のうち、実母が1037件で最多。実父の877件が続いた。実父以外の父は百件、実母以外の母が19件。被害者は年齢別で3歳児が最多。未就学児が約930人と全体の約半数を占めた。

同課は東京都目黒区や野田市で起きた虐待事件の影響を受け、虐待が疑われる事案を積極的に通告する意識が高まっていると分析。「増加する相談に対応できるよう、情報共有などを徹底したい」としている。

また、児童を一時保護したケースも77件増の501件で2年連続の増加。同課は「チェックリストに基づく客観的な判断や虐待事件の影響を受け、ためらわずに保護する意識が児相に浸透した」とみている。