1億円横領、男に懲役6年 松阪の木材業者組合元経理 津地裁 三重

原木の共同販売などを取り扱うウッドピア市売協同組合(松阪市木の郷町、村林稔代表理事)で現金約1億円余りを横領したとして、業務上横領の罪に問われた松阪市久保町、元組合職員平田要被告(39)に対し、津地裁(田中伸一裁判官)は30日、懲役6年(求刑・懲役7年)の判決を言い渡した。

田中裁判官は判決理由で、「横領行為の回数と額はこの種事案として相当に多く、財産権侵害の度合いは極めて大きい。組合からの委託信任関係を裏切った程度は大きく、業務に支障を来した程度も相当に大きい」と指摘。発覚防止のために預金や売掛金の残高を偽装し、横領した金は競馬の掛け金に使用するなど、「手口はそれなりに巧妙で動機に酌量の余地はない」とした。

判決によると、平田被告は同組合の経理担当として預金管理などの業務に従事していたが、平成28年4月1日―30年8月21日までの間、同組合名義の口座から計195回にわたり現金計1億1590万円を引き出し、うち1億50万円を自分が消費する目的で自分名義の口座に移して横領した。