四日市 料理と萬古焼のコラボ 伝七邸創建123周年記念イベ 三重

【今回の試みやこれまでの仕事について話す熊谷氏(左)と清水氏=四日市市高砂町の伝七邸で】

【四日市】登録有形文化財で会席料理店を営む「日本伝統ビューロー」は27―28の両日、三重県四日市市高砂町の伝七邸で伝七邸創建123周年記念事業「熊谷喜八×清水醉月 伝七邸賞味会」を開いた。県食材使用の料理と萬古焼の共演イベントで、料理界の巨匠・熊谷喜八氏と陶芸界の名工・清水醉月氏を招き、両日で関係者含め約150人が参加した。

熊谷氏は「和とのコラボは少なく、先生の60種類全て違うデザインの小皿に料理を盛っていくのは緊張した。和食の職人との仕事も最初は大変だったが、進めるうちに次々やってくれるのでさすがだと思った」、清水氏は「この歳で新しい挑戦が出来、巨匠との仕事で興奮した。勉強になったし、今までの自分にないものが生まれた」と感想を語った。

熊谷氏は「北欧の星が付いている店では萬古焼に近い食器が使われているが、先生の作品は素晴らしいので、是非世界に出て行って欲しい」と清水氏にエールを送り、清水氏も「土も料理も何もない所からの創作だが、長年の積み重ねで感性は作られる。喜八さんには四日市でも頑張って欲しいし、喜八さんの感性を我々の器にも反映したい」と熊谷氏にエールを送った。熊谷氏は「KIHACHI」創業者で、黄綬褒章など受賞歴多数。フランス料理をベースに体に安全で美味しいものにこだわったジャンルにとらわれない日本発の洋食としてKIHACHI流無国籍料理を生み出し、「食を通して日本を元気に」するため、全国の産地を訪問し続けている。

清水氏は萬古焼「醉月陶苑」三代目当主で、昭和19年から半世紀以上に渡って作陶に情熱を傾け続け、約300年の歴史と伝統を守り続けている。日本伝統工芸展28回入選など輝かしい実績、受賞歴を誇るほか、伊勢志摩サミットの首脳・配偶者夕食会では、桜や松竹梅を盛絵として施した最高級の萬古焼作品が乾杯の酒杯として選ばれた。