三重県 園児散歩の危険個所調査 来月から安全対策へ

【定例記者会見に臨む鈴木知事=三重県庁で】

滋賀県大津市の県道交差点で散歩中の保育園児らの列に車が突っ込み、16人が死傷した事故を受け、鈴木英敬三重県知事は27日の定例記者会見で、三重県内の保育所や幼稚園など約800施設を対象に、散歩コースの危険箇所を調査すると発表した。必要な箇所にはガードレールの設置など安全対策を講じる考え。「子どものかけがえのない命を社会全体で交通事故から守りたい」と述べた。

鈴木知事は「園外活動で通る経路や危険箇所を把握するため、県内全ての保育所や認定子ども園、幼稚園などを対象に独自調査する」と説明。6月上旬から7月上旬にかけて、各施設が園児らの散歩コースに使う経路やコース上の危険な場所を調べる考えを示した。

調査結果と1日当たり1万台以上の車が通る交通量の多い県管理道路の交差点を照らし合わせ、7月中旬までに危険箇所を抽出する方針。道路の見通しや歩道の有無など危険箇所の状況に合わせて「必要なところは優先順位を付けて対策を講じる」と語った。

また、大津市での事故発生後から「同様の事故を懸念する自治会や保育所などから、車止めやガードレールの設置を求める要望が寄せられた」と報告。各地域の建設事務所の担当職員が伊勢市や津市など6カ所で交差点を確認し、対応しているという。

鈴木知事は事故を受け「亡くなった園児に心から哀悼の意を表したい。幼い子どもの命が奪われたことを大変重く受け止めている」と述べた。その上で「一瞬の緩みや一瞬の油断が事故につながった。行政として、安全に万全を期す努力をしたい」と語った。