「不就学児」把握に調査へ 検証委、北勢児相の対応も 三重

【不就学児の把握状況を調査すると決めた検証委員会=津市栄町1丁目の県栄町庁舎で】

三重県四日市市で平成29年8月にブラジル国籍の女児=当時(6つ)=が母親の内縁の夫から暴行を受け、遺体がアパート駐車場の車内から見つかった事件をめぐり、学識経験者や保健福祉の専門家で構成する「児童虐待死亡事例等検証委員会」は24日の会議で、学校に通っていない「不就学児」の把握状況を調査するとともに、北勢児童相談所の女児への対応を検証することを決めた。

女児は29年4月から姉と同じ鈴鹿市内の小学校に通学。姉が北勢児童相談所に保護されたのを境に姿を見せなくなった。6月中旬に四日市市に転居していたとみられる。8月に母親と内縁関係にあったペルー国籍の男から暴行を受けて死亡した。

検証委員会は今年1月から毎月1回ほど開かれ、今回で5回目。聞き取り調査を基に、委員会で検証する論点を整理した。第1―4回までに転居先の四日市市や女児が通学していた小学校のある鈴鹿市、北勢児童相談所の関係者から聞き取っていた。

検証委員会は女児が学校に通わなくなったことで生活状況の把握が困難になった点を問題視し、市町が「不就学児」を把握する方法や就学を促す取り組みを調査すると決定。児相が女児を一時保護するなど対応を変化させる余地がなかったか検証することも決めた。

委員長の村瀬勝彦弁護士は取材に「児童の状況を誰も把握していなかった現実がある。県内市町がどうやって不就学児を把握し、就学を促しているのか調査する必要がある」と説明。次回の会議までに県から調査結果の報告を受け、検証する考えを示した。