三重県議会 犬猫殺処分、23減の115頭 譲渡促進、ゼロ目指す

【殺処分を減らす取り組みについて説明を受ける医療保健子ども福祉病院常任委=三重県議会議事堂で】

三重県議会は23日、環境生活農林水産と医療保健子ども福祉病院の両常任委員会を開いた。県は医療保健子ども福祉病院常任委で、平成30年度中に殺処分した犬猫は前年度比23頭減の115頭で、目標に掲げる「250頭以下」を達成したと報告した。目標の設定を始めた28年度以降、3年連続で達成。県は犬猫の譲渡などを促進し、令和5年度までの「殺処分ゼロ」を目指している。
〈医療保健子ども福祉病院=中瀬古初美委員長(8人)〉
県が平成30年度中に殺処分した犬猫は、目標を策定した27年度の366匹から3分の1に減少。動物愛護教室の開催などで引き取りを減らし、犬猫を譲渡したことが減少につながった。

【殺処分】
県は30年度中に前年度比149匹減の744匹の犬猫を引き取り、県動物愛護推進センター(あすまいる)では、百匹増の451匹を譲渡した。

県食品安全課は本年度の殺処分数について「平成30年度の115匹を下回りたい」としている。令和5年度までに殺処分をなくすため、犬猫の譲渡や猫の不妊去勢手術に取り組む。

【医師確保対策】
県は昨年7月の医療法改正を受け、本年度中に「県医師確保計画」を策定すると説明した。医師の地域偏在や診療科の偏りを解消するため、数値目標や医師確保の方策をまとめる。

平成28年度の人口10万人当たりの医師数は217・0人で、全国平均の240・1を下回った。最も少ない伊賀地域は149・4人で、最多だった津地域の2分の1以下だった。
〈環境生活農林水産=谷川孝栄委員長(8人)〉
農林水産部は隣県で発生が相次ぐ豚コレラの対応状況を報告した。県内の豚や野生のイノシシは現状で異常は見つかっていないとした上で、養豚業者などと連携して防疫体制を強化する考えを示した。

【豚コレラ】
県は養豚業者などへの問い合わせで、県内の豚に異常がないことを確認していると説明。県内で死亡しているのが見つかった野生イノシシについても、昨年9月から2月までに検査した13頭の全てが陰性だったと報告した。

その上で、野生動物の侵入防止対策や部外者の立ち入り制限、車両の消毒、豚の健康観察などを徹底するよう農家に呼び掛けていると説明。豚コレラが県内で発生した場合は対応マニュアルに基づき、全頭殺処分などの防疫措置を講じると報告した。

県によると、県内では53の農家が58の農場で約10万3千頭の豚を飼養している。このほか、6頭未満の小規模飼養施設が20戸あり、うち8戸がイノシシを飼養している。豚コレラは人に感染せず、感染した豚の肉を食べても人体に影響はない。
■記者席 ― 「ミライ」問われ沈黙
○…三谷委員は環境生活農林水産常任委員会で「未来はどうなったのか」と質問。「未来」とは、水素を燃料とするトヨタの燃料電池車「MIRAI(ミライ)」のことだ。

○…県が3年前、伊勢志摩サミットを前に三重トヨタ自動車から寄贈された。三谷委員は、この日の常任委で説明のあった地球温暖化対策に関連し、ミライの現状を尋ねた。

○…当局は「想定外の質問」と言わんばかりに沈黙し、互いに顔を向き合わせた。しばらくして「手元に資料がないので詳しくは分かりません」と苦し紛れに答弁していた。

○…三谷委員は「安い物でもないし、知事のおもちゃでもない」と一喝し、有効活用を要請。省エネやエコ通勤は盛んに啓発する当局も、足元の燃料電池車には疎かったか。