来月に仏独放送局 鳥羽の海女取材へ EUで旅番組、秋に放送

【鳥羽】鳥羽市は22日、仏独共同運営の公共放送局「アルテ」の取材班が6月上旬に市内で海女漁を撮影すると発表した。EU各国で九、10月ごろ、旅番組として放送される予定。中村欣一郎市長は「観光客の増加につなげたい」と期待している。

アルテは「文化、歴史、教育、芸術」に特化した放送局として仏独両国が設立。EU各国の国営放送に配信され、約2億人が視聴できる。海女の紹介は旅行好きや文化人、富裕層などに人気の「旅への招待」で15―20分間放送する。

撮影は市が百五総合研究所(津市岩田)に依頼した海外PR事業。105総研がアルテと契約を交わし、取材班を市内に誘致した。

市がフランスをPR先に選んだのは、平成30年度に市内を訪れた外国人観光客約5万8千人のうち、フランス人は4600人で欧米系の外国人観光客としては首位だったため。海女文化は同国内で認知度が低いといい、周知されれば観光需要の掘り起こしにつながると考えた。

取材班は6月5―9日、同市石鏡町や相差町で海女の素潜り漁などを撮影する予定。番組では海女の歴史や貝類が市場で競りに出される様子、海女小屋での語らい、海女と関わりの深い神社を紹介する。

また、中村市長や海女ら総勢約20人が10月7日から1週間の日程で渡仏し、パリで現地メディア向けのトークショーを開く予定だ。