各地に伝わる民話 情感たっぷり披露 菰野町で「語りのつどい」 三重

【「顔なし地蔵」を語る森さん=菰野町の朝上地区コミュニティセンターで】

【三重郡】菰野町の民話語り「真菰の会」(別府貴子代表)は19日、同町の朝上地区コミュニティセンターで、第12回「民話語りのつどい」を開いた。指導する川村喜佐講師(80)と会員4人が各地に伝わる民話5話を語り、百人余が聞き入った。手話通訳があった。

森幸代さん(60)は、口のきけない幼女に口を、目の見えないヘビには目を与えたという、いなべ市に伝わる心優しいお地蔵さんの話「顔なし地蔵」を語った。杉原功さん(82)は、1枚の小判が巡り巡って本来の持ち主に戻るという話「せんとくの金」を、情感たっぷりに語った。

参加者らは、作務衣姿の語り部らの素朴な語り口に引き込まれ、1話終わるごとに大きな拍手を送っていた。同会は「民話語りで温かい心を」と、平成14年に結成。川村講師の指導の下で研さんを重ね、各地で民話の魅力を伝え続けている。

川村講師は「素語りだけでなく、高齢になっても続けられるように読み語りを取り入れた」と話していた。