尾鷲 「あぶり」作りが最盛期 梶賀町の伝統食、小魚いぶす 三重

【桜の木を燃やした煙で小サバをいぶして作る伝統食のあぶり=尾鷲市梶賀町で】

【尾鷲】三重県尾鷲市梶賀町で、小魚をいぶして作る伝統的な保存食「あぶり」作りが最盛期を迎えている。百年以上前から生産されていると伝わる同町の郷土食。作業は4月から6月ごろまで続く。

32年間、あぶり作りに取り組む浜中倫代さん(77)は、4月上旬から作業を開始。地元の女性らと早朝から作業に励んでいる。

材料には尾鷲市と熊野市の漁港で仕入れた体長7―10センチほどの小サバを使用。頭とはらわたを取り除き、水洗いして塩を振り、20分ほど置いてから竹串に刺して網の上に並べ、桜の木を燃やして1時間半から2時間ほどいぶす。

「小さい魚が焦げないように火加減に注意している」と話す浜中さんは、一串ずつ丁寧にひっくり返す作業を続け、一日に百串ほど作るという。

完成したあぶりは1串400円で販売している。問い合わせは浜中さん=電話090(2571)9292=へ。