
三重県警は7日、津市栄町一丁目の同本部組織犯罪対策課に株主総会特別警戒本部を設置した。株主総会が集中する6月30日まで約2カ月間、水谷昭裕刑事部長を本部長に、同課や県内18署の刑事課担当者ら約160人体制で臨む。
決算期を終えて株主総会が集中する時期を迎え、各企業を対象に不当な利益を求めて暴力的不法行為などをするおそれがある「総会屋」などを対象に警戒を強化する。各企業の依頼に応じて、情報収集や企業への指導、警戒に当たる。
昨年は違反や警告などは確認されなかった。今年は県内上場企業を中心に19社を対象に警戒に当たる。
同課の野田正隆次長は「対象企業との協力体制確保と積極的な情報収集に努め、取り締り警戒を徹底して関係者の安全確保に万全を期したい」と話した。