名張の福成就寺で火災 本堂と庫裏全焼、国重文「木造黒漆厨子」は運び出し無事

【焼失を免れた福成就寺の木造黒漆厨子(右)と石造十三重塔(名張市提供)】

【名張】3日午前10時20分ごろ、名張市箕曲中村の福成就寺から火が上がっていると、近隣住民から119番があった。いずれも木造瓦ぶき平屋の本堂や住居部分に当たる庫裏など計約350平方メートルを全焼し、約3時間後に消えた。けが人はなかった。

市によると、本堂には国の重要文化財に指定されている「木造黒漆厨子」が納められていたが、岩田昌信住職(84)の妻(75)らが運び出して無事だった。境内には市の有形文化財に指定されている「石造十三重塔」も建っているが、損傷はなかったという。

名張署などによると、岩田住職は妻、副住職を務める長女(53)の3人暮らし。当時、岩田住職と長女は外出中、妻は屋外で草刈りをしていたという。同署や消防は、岩田住職が使っていた部屋のコンセント付近から出火したとみて原因を調べている。

現場は市立病院から西に約500メートル。田畑に囲まれ、近くに箕曲神社がある。