三重県議選、選挙協力に報酬渡す 公選法違反容疑で男2人逮捕

先の三重県議選(3月29日告示、4月7日投開票)で、鈴鹿市選挙区から出馬した特定の候補者を当選させるために知人に事前運動を働きかけ、見返りに報酬を渡したとして、県警捜査二課と鈴鹿署は2日、公職選挙法違反(事前運動、日当買収)の疑いで、鈴鹿市国府町、大工藤田直躬容疑者(71)と孫の同藤田知輝容疑者(21)を逮捕した。

逮捕容疑は、候補者を当選させるために共謀して、立候補届け出前の2月23―3月30日までの間、知輝容疑者の知人である10―20代の男性10人に報酬を見返りに、選挙運動への協力を依頼して実際に運動に参加させたうえ、3月30―4月8日までの間、選挙事務所駐車場など鈴鹿市内3カ所で10人のうち7人に対し、報酬として現金計約30万円を支払った疑い。容疑の認否は明らかにしていない。

同課などによると、2人は時給約900―1000円か、日当約1万円を報酬として支払う約束をし、候補者に同行させて街頭演説の場に立たせて手を振らせたり、選挙カーに同乗させるなどの選挙活動に参加させていたとみられる。10人のうち5人は報酬を全額受け取ったが、2人は一部だけ、3人は未払いという。

逮捕された直躬容疑者は数年前から国府町赤坂地区の自治会長を務めており、近隣住民らによると、仕事ぶりや応対は真面目だったという。近所に住む男性は「あまり選挙の話はした覚えがない。逮捕を聞いて驚いている」と話していた。