
【津】国内外で活躍する松阪市平成町の書家、伊藤潤一さん(32)が新元号「令和」を揮毫(きごう)する書道パフォーマンスが令和元年初日の1日、三重県津市高茶屋小森町のイオンモール津南であり、来店客約300人が見守った。
伊藤さんは平成19年から活動を始め国内外で作品を発表。イタリア・ミラノ国際博覧会への出展や伊勢志摩サミットでの装飾など多方面で活躍し平成29年県文化新人賞を、同30年東久邇宮文化褒章を受賞している。
伊藤さんははだしで畳6畳大の大きな和紙に向かい、ギター演奏に合わせ力強く「令和」と書く圧巻のパフォーマンスを見せた。下の部分に「日本に和の時代が還ってくる」と記して落款を押し、10分ほどで終えると吹き抜けの3階まで集まった来店客から大きな拍手が起こった。
伊藤さんは「令和は一つの物事に対し支え合う意識を持つ時代になってほしい」と話した。
親子3人で訪れた津市香良洲町の菊地聡さん(40)は「以前から応援している。世界で活躍するすごい人になっているが、時代の変わる時に地元で見られてうれしい」と感想を話した。