平成と令和へ、感謝と祝意 三重県庁記帳所に県民続々

【感謝と祝意を示すため記帳する人たち=県庁で】

前天皇陛下の退位と新天皇陛下の即位に合わせ、県は30日、県庁1階の県民ホールに記帳所を設置した。前陛下への感謝や新陛下への祝意を表そうと県民が訪れ、筆ペンなどで和紙に住所と名前を書いた。後日、県が宮内庁に届ける。

ホールには、記帳受け付けの1時間ほど前から県民が来訪。県が作成した「行幸啓誌」や記念映像を見て、開始を待った。午前9時半に県職員が受け付け開始を告げると、順番に緊張した面持ちで筆を取り、前陛下と新陛下それぞれに向けて記帳した。

最初に記帳した伊賀市の古橋勝利さん(80)、佳子さん(69)夫婦は「天皇陛下は昔は手を触れるのも畏れ多い存在だった。震災が発生した後、避難所でひざまずいて被災者の方と同じ目線で話される姿をテレビで拝見して涙が出た」と話した。

ただ、佳子さんは「平成は個人的には悲しい、つらい出来事が多かった。平成3年と6年に2人の息子を交通事故で亡くした」と振り返る。悲しい思い出があるからこそ「令和は自分たちにとっても日本にとっても良い時代になってほしい」と願う。

津市の岸田一夫さん(78)は前陛下について「大変ご苦労なさった30年3カ月だったと思う。心安らかにお休みいただきたい」と感謝。新陛下については「皇位を引き継がれて大変だと思うが、きっと日本や世界のために平和を願っていただけると思う」と述べた。

この日は、一番乗りした古橋さん夫婦と一緒に鈴木英敬知事も記帳。記帳後、取材に応じ「最後の行幸啓の情景を思い浮かべながら、平成の時代に国民に寄り添っていただいた両陛下への感謝の気持ちを込めて名前を書いた」と語った。

県庁での記帳は5月1日も受け付ける。午前9時半―午後4時まで。問い合わせは、県秘書課=電話059(224)2014=へ。