鈴鹿 令和出典の「万葉集」資料展 信綱の研究、記念館が紹介 三重

【信綱が刊行した万葉集に関する書籍の数々=鈴鹿市石薬師町の佐佐木信綱記念館で】

【鈴鹿】 新元号「令和」の出典となる万葉集について、生涯研究を続けた鈴鹿市出身の国文学者佐佐木信綱の功績を紹介する企画展「信綱の万葉集研究」がこのほど、同市石薬師町の佐佐木信綱記念館で始まった。信綱(1872―1963年)が刊行した万葉集に関する書籍16点を展示している。6月末ごろまで。

「日本歌学全書」第9―11編(博文館、明治24年)は、信綱が20歳の時に一人で標注や校訂し、初めて活字化された万葉集。そのほか、5種類の万葉集古写本について解説した「万葉古写本考」(竹柏会、明治44年)、読みやすい文章で一般にも分かりやすく書いた「新訓万葉集」(岩波書店、昭和2年)など、貴重な史料の数々が並ぶ。

館内では令和の出典となった「梅花の歌三十二首并に序」の信綱による解説文を無料配布している。

学芸員の畠一穂さん(23)は「鈴鹿で信綱は歌人として有名だが、国文学者としても秀でた側面があったことを知ってもらえれば」と話していた。

来館者の中島清光さん(77)=四日市市八王子町=は「信綱が万葉集研究をしていたことは知っていた。文学好きなので参考になる」と熱心に展示を見ていた。

問い合わせは同館=電話059(374)3140=へ。