道行竈再生へ酒米田植え 南伊勢町と皇學館大「日本酒プロジェクト」 三重

【度会郡】三重県南伊勢町道行竈(みちゆくがま)の地域活性化を目的に、住民と皇學館大学(伊勢市)が耕作放棄地を活用して酒米「神の穂」を栽培し、日本酒を造る「南伊勢地域連携日本酒プロジェクト」に取り組んでいる。27日には同区内で御田植祭と田植えがあり、プロジェクトメンバーや小山巧町長、町関係者ら約50人が参加した。

町と同大が締結した包括連携協定の取り組みの一環。米作りの後継者不足で耕作放棄地が増えている同区の再生を目指し、昨年12月から本格的にプロジェクトがスタートした。住民や皇大生、地区外の賛同者ら約25人で「チーム道行竈(仮称)」を結成。約35アールの休耕田を復田し、田植えに向けて準備を進めてきた。

醸造委託先も検討を重ね、伊賀市の地酒「義左衛門」の蔵元の若戎酒造に決定。メンバーが育てた酒米で純米大吟醸酒を製造する予定という。

この日は、酒米を栽培する田んぼの前で皇大生らが御田植祭を営み、五穀豊穣や作業の安全を祈願。植え初めとして学生がはだしで田んぼに入り、苗を手植えした。

今後はプロジェクトの島田安明代表(66)が田んぼを管理し、9月上旬頃に稲刈りを行う。学生らも協力して作業を手伝い、日本酒の販売方法やラベルデザインの考案なども担当する。

島田代表は「道行竈のために酒造りを成功させたい。心のこもったうまい酒ができれば」と話した。