東名阪 御在所SAの客足減 新名神開通で交通量分散

【売り上げの減少に悩む御在所サービスエリア=四日市市で】

10連休が27日から始まるのを前に、四日市市にある東名阪自動車道の御在所サービスエリア(SA)が集客に苦しんでいる。新名神高速道路の新四日市ジャンクション(JCT)―亀山西JCT間が開通したことに伴い、並行する東名阪の交通量が減少しているため。御在所SAは改元記念で増加が見込まれる伊勢神宮への参拝客を呼び込み、客離れに歯止めを掛けたい考えだ。

中日本高速道路によると、慢性的だった東名阪四日市インターチェンジ(IC)―鈴鹿IC間の渋滞は新名神の開通で大幅に緩和。名古屋から関西方面へ向かう人が新名神を選ぶためとみられる。同社は「10連休中も5キロ以上の渋滞は発生しない」と見込む。

一方、御在所SAは交通量が分散したことで、売り上げの減少に悩む。昨年度は上下線に約780万人が訪れるなど、東名阪のSAで最も利用者が多いといいうが、新名神開通後の約1カ月間は利用者と売り上げが前年同期比で3割減となった。

運営する中日本エクシス御在所オフィスの橘宏和総支配人は「予想以上の落ち込み」と頭を抱える。安濃SA(津市)は上下線ともほぼ変わらず、亀山パーキング・エリア(亀山市)は微減といい、御在所SAが「1人負け」(橘総支配人)している格好だ。

橘総支配人は「名古屋から関西方面へのツアーバスなどが新名神を利用するようになり、御在所SAに立ち寄らなくなったことで一気に利用客が減った」と分析する。当面の間は売り上げと利用客が共に対前年比で3割減の状態が続くと見込んでいるという。

そんな中で、御在所SAが期待を寄せているのが改元に伴う伊勢神宮への参拝客の増加。名古屋方面から伊勢神宮に向かう高速道路は、現状で東名阪だけ。名古屋方面から伊勢神宮に向かうツアーバスなどの客を御在所SAに取り込もうとの考えだ。

伊勢神宮の参拝者は改元に伴い、増加が見込まれている。1―3月の伊勢神宮参拝者数は、いずれの月も前年を上回り、3月末までの参拝者数は前年同期比4・5%増の約333万8千人。伊勢志摩の旅館やホテルは10連休中、ほぼ満室という。

旅行会社も多くの改元記念ツアーを企画しているが、この流れも年内まで。御在所SAは自助努力で呼び込みを図る必要がある。橘総支配人は「奇抜なことをやっても長続きしない。キャンペーンやイベントの告知など、基本に立ち返って営業したい」と話している。