東京・三重テラス 来館者2年連続減 知事「改善考える必要」

【定例記者会見で、三重テラスの運営状況を発表する鈴木知事=三重県庁で】

鈴木英敬三重県知事は24日の定例記者会見で、県の首都圏営業拠点「三重テラス」の運営状況を発表した。平成30年度中に三重テラスで物品を購入するなどした「魅力体験者数」は目標を上回ったが、来館者数は2年連続で減少した。鈴木知事は来館者の減少について「真摯(しんし)に受け止め、改善を考える必要がある」と述べた。

県によると、魅力体験者数は三重テラスで物品を購入したり、レストランで飲食をしたりした人らの延べ人数。イベントスペースを訪れた人や試食をした人も含まれる。30年度の魅力体験者は18万4901人で、目標の17万1000人を上回った。

このほか、三重テラスをきっかけに、新商品の開発や販路の拡大につながったケースは606件、三重テラスのメディア掲載は112件、市町などと連携して開いたイベントなどの「三重ファン連携取組数」は294件で、いずれも目標を達成した。

一方、30年度の来館者は57万5591人で、前年度に比べて9万3256人の減少。来館者数は25年のオープン以降、伊勢志摩サミット(主要国首脳会議)があった28年の74万3074人をピークに2年連続で減少している。

三重テラスは開館以降、全ての年度で来館者数の目標を達成してきたが、30年度は来館者数の目標値を設定せず、新たに魅力体験者の目標値を設けた。「量から質への転換を図るべき」とする有識者の意見を踏まえたという。

鈴木知事は会見で、新たな目標値を設けた理由を「単純にドアをくぐって終わりではなく、体験してもらうことを重視すべきとの意見があったため」と説明。設定した目標の数値は「もっと野心的にチャレンジャブルでも良いのではと思う」と語った。

来館者数については「さまざまな独自の取り組みをしたが、来館者の増加には至らなかった」と説明。「オフィスワーカーや外国人の来館が少ない状況。商品に英語表記の説明を付けるなど、新しい層の人たちにも来てもらう努力もしたい」と述べた。

三重テラスは、東京・日本橋にあるビルの1、2階に設置。県は年間約6700万円の賃料を支払い、業者に運営を任せている。業者は売り上げの3・3%に賃料の一部を加えた金額を県に納付する取り決めで、30年度分の納付金は1200万円程度の見通し。