レスリング高校選抜で優勝 55キロ級 いなべ総合の弓矢君 三重

【全国高校選抜優勝報告のため鈴木英敬知事を表敬訪問した弓矢暖人選手(左)=22日、三重県庁で】

三重県立いなべ総合学園高校3年の弓矢暖人(ゆみや・はると)君が、3月に新潟市で開かれた平成30年度全国高校選抜レスリング大会個人フリースタイル55キロ級で初優勝した。同校の前身、員弁高校レスリング部出身の父・完二さんらの影響で5歳からレスリングに親しみ、50キロ級が主戦場だった高一で、高校選抜、高校選手権(インターハイ)と並ぶ高校生の3大大会の一つ、国民体育大会を制した。高校2年目は優勝から遠ざかり、「復活」を懸けた今年の高校選抜で、2年ぶりの日本一の座をつかみ取った。

準決勝で昨年夏のインターハイ覇者の塩谷優(東京・自由ケ丘学園)、決勝で昨年秋の福井国体優勝の菅沼碧久(同)両選手を下した。いずれの選手も、ジュニア時代からしのぎを削る相手。特に、対戦成績の悪い塩谷選手には当初苦手意識もあったというが、得意のタックルを中心に積極的に攻め続けて圧倒した。

50キロ級から55キロに階級を上げた2年時は全国3位が最高。苦境にあって、同学年のライバルらが相次いで全国制覇したことを「自分にもチャンスは来る」と前向きにとらえ、くさらず練習を続けた。父の恩師でもある藤波俊一監督の指導で、課題のグラウンド(寝技)対策にも力を入れた。今春の高校選抜では「寝技で1点も点を取られなかった」と成長を実感する。

高校3年目の今年はレスリング部主将の大役も担い、個人戦、団体戦とも日本一を目指して戦う。特に個人タイトルへの思いはひとしお。同校OBで、世界選手権メダリストの高橋侑希(ALSOK)、藤波勇飛(ジャパンビバレッジ)ら憧れの先輩たちのように、「高校三冠の結果を残したい」と意気込んでいる。