両陛下に旗振りお見送り 賢島駅周辺に2300人、3日間で6万人 三重

【見送りに手を振る天皇陛下=志摩市阿児町神明で】

天皇、皇后両陛下が伊勢神宮に退位を報告する「神宮に親謁の儀」を終えて帰京された19日、三重県志摩市の近鉄賢島駅周辺には県内外から約2300人(県発表)が詰め掛けた。日の丸の旗を振って見送り、両陛下との別れを惜しんだ。

両陛下が宿泊した志摩観光ホテルから賢島駅までを結ぶ沿道には、早朝から人が集まり、出発予定時刻の1時間前には人であふれかえった。両陛下の車が現れると、沿道からは歓声が上がった。

朝2時に起きて愛知県碧南市から車で駆け付けた介護福祉士、鈴木裕治さん(40)は「一生の記念になった」と興奮気味。「これまで国民のために祈って下さった両陛下には、幸せに過ごしてほしい」と話した。

伊勢市の団体職員松井千尋さん(51)は「賢島で両陛下を見たいと思っていたので感無量。平成最後に良い思い出ができた」と満足げ。「ぜひ、また伊勢志摩に来ていただきたい」と語った。

この日は両陛下を乗せた列車が通過する同駅―名古屋駅間の駅ホームなどでも、「一瞬でも見送りを」と旗を手に立ち並ぶ県民らの姿が見られた。

「もうこれでお会いできなくなるから」と、両陛下の出迎えや見送りに3日間で延べ約6万人(県発表)が集まった。平日にもかかわらず、群衆が伊勢神宮や駅周辺の沿道を埋め尽くしていた。