紺屋金子家の伊勢型紙27点 鈴鹿の資料館で企画展 三重

【金子家から寄贈された型紙=鈴鹿市白子本町の伊勢型紙資料館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市は18日、同市白子本町の伊勢型紙資料館で企画展「紺屋金子家の型紙」を始めた。紺屋は昔の染色業者。岡山県高梁市の元紺屋、金子家が明治から大正時代に染色に使った型紙27点を展示した。8月18日まで。

金子家は明治中頃から大正末期まで紺屋業を営み、昨年7月に市へ白子の型屋の商印がある型紙など約500点を寄贈した。伊勢型紙がどのように全国各地へ流通したかを知る史料はこれまで市にほとんどなく、伊勢型紙商人の足跡を知る貴重な史料という。

展示では、ひし形の中に向かい合った2匹の鶴の文様を道具彫りで表現した「向かい鶴菱」や、現在では見ることのできない糸入れ技法で小さな丸をつないだ「変わり鹿の子」の型紙が並ぶ。

ほかにも、白子の型屋「多金屋庄助」の商印の上に、三木(兵庫県)の型屋の商印を重ねて押した型紙があり、白子で彫った型紙を三木の型屋が仕入れて金屋に卸したと推測される。

市文化財課では「近代らしい型紙のデザインを見てもらえれば。史料を今後の研究につなげたい」と話していた。