両陛下、最後の伊勢訪問 きょう神宮で退位報告 5年ぶり来県 三重

【集まった大勢の人たちに手を振る天皇皇后両陛下(手前)=伊勢市岩渕2丁目の近鉄宇治山田駅前で】

天皇、皇后両陛下が17日、三重県の伊勢神宮参拝のため来県された。両陛下が天皇、皇后として地方を訪問する最後の機会となる。この日は列車で伊勢市の近鉄宇治山田駅に到着し、内宮の行在所で宿泊した。大勢の市民が駅前や沿道で歓迎。夜は内宮周辺で提灯行列が催された。両陛下は18日、内宮と外宮を参拝し、退位を報告する「神宮に親謁の儀」に臨む。

天皇が退位の報告で伊勢神宮を訪れるのは歴史上初めて。両陛下の来県は式年遷宮後に伊勢神宮を参拝した平成26年以来、5年ぶり。天皇陛下の来県は皇太子時代を含めて15回目となる。

両陛下は午後1時ごろ、列車で東京駅を出発。名古屋駅で「観光特急しまかぜ」に乗り換え、午後5時ごろ宇治山田駅に到着した。ホームで鈴木英敬知事や前田剛志県議会議長らの出迎えを受けた。

駅舎を出た両陛下は約1分間にわたり、駅前に集まった大勢の市民らに笑顔で手を振って応えた後、御料車で内宮に向かった。内宮に向かう沿道でも日の丸を手にした大勢の市民から歓迎を受けた。

歴代の天皇が受け継ぐ「三種の神器」のうち剣と璽を持参し、侍従らによって運ばれた。両陛下は18日午前に外宮、午後に内宮を参拝した後、賢島(志摩市)のホテルに宿泊。19日に帰京する。

県警は警備態勢を公表していないが、難波健太本部長をトップとする「警衛警備実施本部」が警察署などと連携して警備に当たる。18日は伊勢神宮の周辺などで段階的に車両の通行が規制される。