吉田沙保里さん「皆さんのおかげ」 三重県民栄誉特別功労賞を受賞

【鈴木知事(左)から県民栄誉特別功労賞の盾を受け取る吉田さん=津市一身田上津部田で】

レスリング女子五輪3連覇などの功績をたたえ、三重県は13日、1月に現役引退を表明した津市出身の吉田沙保里さん(36)に県民栄誉特別功労賞を授与した。この日、津市内で表彰を受けた吉田さんは「皆さんが背中を押してくれたおかげで頑張れた」と語り、2年後の三重とこわか国体では「県の代表選手が活躍し、1位(天皇杯、皇后杯)を取ってほしい」と期待した。

県民栄誉特別功労賞は、県が吉田さんの現役引退に当たって創設。県民特別栄誉賞を重ねて受賞し、卓絶した功績があった県民に贈る。吉田さんは過去に県民栄誉賞と3回の県民特別栄誉賞を受賞している。

表彰式は「県民の日」の記念事業があった県総合文化センター(津市一身田上津部田)に合わせて開催。吉田さんは表彰状や盾に加え、記念品として20万円分の旅行券を鈴木英敬知事から受け取った。

鈴木知事とのトークショーに臨んだ吉田さんは「たくさんのことを経験し、楽しく充実した生活を送っている」と近況を報告。「いろんな人と出会えて、いろんなことを知れる」と仕事のやりがいを語った。

鈴木知事にスポーツの魅力を問われると「目標に向かって努力することの大切さを学び、仲間と切磋琢磨(せっさたくま)しながら頑張れること。引退後はライバルと仲良く交流できることもうれしい」と語った。

その上で、スポーツに励む子どもたちに「つらいこともたくさんあると思うけど、目標に向かって頑張ってほしい」と激励。「調子が悪い日は、休んだり気分転換したりすることも大切」とアドバイスした。

締めくくりに、今後のスポーツとの関わり方を問われた吉田さんは「ゲームやインターネットなどで体を動かす子どもが少なくなっているので、スポーツの楽しさを発信していきたい」と語った。

会場では、吉田さんのサインが入ったポロシャツやエコバッグがもらえる抽選会も開催。吉田さんと鈴木知事がくじを引いて番号を発表すると、当選者の返事と共に拍手や歓声が上がっていた。

「県民の日」の記念事業は44回目。今年は三重とこわか国体・とこわか大会(全国障害者スポーツ大会)をテーマに開き、国体のイメージソングに合わせて踊る「とこわかダンス」のコンテストがあった。
県民栄誉特別功労賞を受けた吉田さんのコメント

世界選手権やオリンピックで優勝するたびに、いろんな賞を知事からいただきました。今回は県民の皆さんの前で受賞できたことを大変うれしく思います。引退してこのような機会をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。次に向かって頑張ります。