三重県「コンプライアンス宣言」 法令順守誓い、全職員署名 不祥事防止に

相次ぐ不祥事や事務処理ミスの再発防止策として、三重県が全ての職員に対し、法令順守の誓約などを定めた「コンプライアンス宣言」に署名をさせていることが12日、県への取材で分かった。職員からは「署名で気が引き締まった」との声も上がる一方で「ここまでしなければならないのか」との指摘も。県は「署名を通じて法令順守を自分事として捉えてほしい」としている。

宣言は「私たちは、自らの行動が県政に対する県民の信頼に影響を与えることを常に認識し、法令や社会規範、ルール、マナーを順守し、正確、誠実かつ公正に職務を遂行し、説明責任を果たして県民の信頼に応えることを誓う」と記している。

県行財政改革推進課は今月上旬から、本庁や地域庁舎などで勤務する全ての職員に対し、それぞれが所属する課などを通じて宣言への署名を指示した。署名した宣言は日頃から目に入るよう職場の壁などに掲示させる。県教委事務局の職員も署名している。

宣言への署名は、職員による不祥事や事務処理ミスが相次いだことを受けて県が3月にまとめた再発防止策の一つ。再発防止策は「職員一人一人が自分事と理解して取り組む仕組みの構築」を重点項目に掲げ、具体策の一つに宣言を挙げていた。

署名した職員からは「法令順守の講話を受けるより気が引き締まった」と評価の声が上がる一方で「真面目にやっているのに、ここまでしなければならないのか」「いい大人が当たり前のことを誓約する署名をして効果があるのか」といった指摘も聞かれた。

県はコンプライアンスの徹底を図るため、宣言のほかに、次長級の「コンプライアンス統括監」や「コンプライアンス内部統制推進班」を1日付で総務部内に設置。傷害事件を起こした職員への懲戒免職処分を可能とするなど、懲戒の指針も厳罰化した。

行財政改革推進課は「全職員に自分事として捉えてもらうため、署名させることにした」と説明。職員らの指摘には「宣言はあくまで手段の一つ。さまざまな取り組みに着手して事務処理ミスや不祥事をなくし、県民の信頼回復につなげたい」としている。