報酬削減など「成果」 三重県議会議長、最後の会見 定数は「力不足」

【最後の定例記者会見に臨む前田議長=三重県議会議事堂で】

任期満了(29日)で引退する前田剛志三重県議会議長は11日、最後の定例記者会見に臨んだ。議長就任時に掲げた取り組みのうち、議員報酬の削減などは「おおむね成果が出せた」と総括する一方、議員定数を巡る問題の対応として提案していた第三者機関の設置を任期中に果たせなかったことには「力不足だった」と述べた。

前田議長は会見で、県議会が議会報酬と政務活動費の削減を決めたことや、議会基本条例に緊急事態への対応条項を追加したことを成果に挙げたが、第三者機関の設置は果たせなかったと説明した。

その上で「この一年でやらなければならないと考えていたことについて一部に積み残しもあるが、関係者の協力でおおむね成果を出せたと思う。議長の役割を果たせたことに感謝を申し上げる」と語った。

第三者機関を設置できなかった理由を問われた前田議長は「一部の会派に理解をいただけず、力不足だった」と説明。「改選後は速やかに設置を検討してもらえるよう次の議長に引き継ぎたい」と語った。

県議選の結果は「現状と大きくは変わっていない」としつつ、複数の少数会派が生まれる可能性があることを踏まえて「議会運営には難しさもあると思う。円滑な議会運営を心掛けてもらいたい」と述べた。

会見に同席した前野和美副議長は「昨年8月の高校生県議会で生徒からの質問が素晴らしかったことや、県議会のフェイスブックページを開設できたことが印象に残っている」と振り返った。

前田議長は津市議を経て平成11年4月の県議選津市選挙区で初当選し、5期20年間を務めた。昨年8月の記者会見で、今期限りで引退すると表明。任期満了後は引き続き中部電力の社員を務めるという。