主導権争い加速か 三重県議選 各党代表者が振り返る

統一地方選の三重県議選(定数51)は7日投開票され、県議51人の顔ぶれが決まった。各党の県内代表らが8日、県庁で記者会見。最大勢力を譲った旧民進系は「勢力は拮抗している」として会派間の協議で議会運営を円滑に進める考えを示した。一方、20年ぶりに最大勢力となった自民系からは、分裂する会派をまとめて最大会派の結成を狙う声が。公明は自民との連携による過半数獲得に期待した。今後、会派間の主導権争いが加速しそうだ。

公認・推薦した26人のうち23人が当選した自民県連の水谷隆副会長は「公明を合わせると25議席になる」と多数派を強調。長らく新政みえに譲ってきた議長ポストを奪還する考えも示した。

一方、自民は3会派に分かれており、現状で最大会派の獲得は難しい。水谷副会長は「一つの会派にまとまって23人になれば第1会派になれる。できれば一つの会派にまとまりたい」と述べた。

2人が続投を決めた公明党県本部の中川康洋代表も「必ずや自公で鈴木県政を支える過半数に達することができると期待している」と述べ、自公の25議席を軸に過半数の獲得に期待した。

過半数の獲得に向けた課題として、議員定数を巡る問題などを挙げた上で「議論を重ねながら過半数に近づけていくことになると思う。まずは自公でしっかりとスクラムを組みたい」と語った。

対照的に、擁立した3人のうち2人が落選した共産党の大嶽隆司委員長は「こちらからは特にありませんので質問があればどうぞ」とぽつり。「津市で落としたことは極めて残念」と悲しげに語った。

「平成15年から改選ごとにゼロ議席と2議席を繰り返しているため、順番だと今回はゼロになるところだった」と冗談を披露しつつも「てこ入れを図っても届かなかった」と再び沈黙した。

一方、最大勢力を自民に譲った新政みえの中村進一代表は「思ったより激戦だったが、一定の結果が出た」と説明。正副議長選は拮抗する勢力や分裂する自民系会派を踏まえて「丁寧に話をする」と語った。

三重民主連合の三谷哲央幹事長は「数の上では、かなり厳しい議会運営が予想される。県議会は各会派が拮抗する中で話し合ってきた経緯がある。引き続き、その路線で進めたい」と語った。

自らも激戦の桑名市・桑名郡(定数4)で最下位当選に滑り込んだ。疲れた表情を見せながらも、勝因を問われると「私の人柄というか、まじめで実直さ。人を裏切らないところ」と冗談で返す余裕も見せた。