<三重県知事選 政策集を比較・上>

任期満了(4月20日)に伴う知事選は、新人で元玉城町議の鈴木加奈子氏(79)=共産推薦=と、現職で3選を目指す鈴木英敬氏(44)=自民、公明推薦=(届け出順)が舌戦を繰り広げている。4月7日の投開票を前に、両候補の政策集を3回で比較する。
◆安心して暮らせる県へ ― 鈴木加奈子候補◆
カラーの4ページで構成。表紙には候補者の写真と共に「子どもも、若者も、お年寄りも誰もが平和で安心して暮らせる三重県へ」と掲載。「安倍政権いいなり、大企業優遇の県政を切り替え」と明記し、現県政に対する批判的立場を鮮明にしている。

冒頭のテーマは「知事選の意義」。企業立地の補助金や伊勢志摩サミットなどに「多額の税金を使っている」と批判し、知事選を「県民生活切り捨て、安倍政権いいなりの政治から県民にやさしい県政へ切り替える大事な選挙」と位置付けている。

現県政を転換する方針を「3つのチェンジ」として掲載。「直ちに取り組む5つの重点政策」として、最低賃金の引き上げなどを明記した。政策集は候補者を擁立した市民団体「県民本位のやさしい三重県政をつくる会」が、ホームページで公表している。
◆「協創・新時代」銘打つ ― 鈴木英敬候補◆
「協創・新時代」と銘打つ。「協創」は「県民と新しい物を生み出す」との意味で、初当選の後に策定した県の長期戦略計画「みえ県民力ビジョン」など、計画や施策などの随所に登場する。そこに加えた「新時代」は、県の将来や改元との関連を想像させる。

全面フルカラーの55ページ。候補者の写真は掲載していないが、伊勢志摩サミットで伊勢神宮を訪問した各国首相らの写真が目を引く。「三重のチカラが発揮され、扉は開きました」とうたい、経済効果や観光客の増加などの成果を記している。

命、安全・安心▽包容力、多様性、持続可能性▽未来への希望、挑戦▽三重とこわか国体・とこわか大会の成功▽不祥事などの根絶と財政健全化―の五本柱。冒頭は防災減災対策の加速を掲げる。政策集は「未来展望みえの会」がホームページで公表している。