遺跡から大溝や木製管 鈴鹿市考古博物館 1年間の発掘調査報告 三重

【1年間の発掘調査で出土した遺物の数々=鈴鹿市国分町の市考古博物館で】

【鈴鹿】三重県鈴鹿市国分町の市考古博物館はこのほど、特別展示室で速報展「発掘された鈴鹿2018」を開き、平成30年に実施した市内10遺跡での発掘調査による出土遺物、約百点を展示した。6月16日まで。

初調査となる同市稲生町の大下遺跡では、道路工事に伴う緊急調査(7月2日―11月30日)を実施。幅約2・5メートル、深さ約1・5メートルの大溝を確認したほか、弥生時代末期から古墳時代初期にかけてと見られる木製の管が出土した。長さは約1・2メートル、直径約24センチ。導水施設との見方もあるが、設置目的は不明。木製遺物が良好な保存状態で出土する例は少ないという。写真で展示した。

同市須賀一丁目の須賀遺跡では個人住宅建築に伴う緊急調査(7月15日―9月6日)を実施。奈良時代後期から平安時代前期にかけての焼物で、都との特別なつながりを示す二彩陶器小つぼは、県内でも出土例が少ないが、同遺跡からは2例目となる。

同展は調査の成果報告、最新情報の発信を目的に、毎年実施している。

担当の前田有紀さん(26)は「身近に考古遺物が眠っていることを知ってもらえれば」と話した。

関連イベントとして、4月13日午後1時半から展示解説会、5月18日、6月15日のいずれも午後2時からスライド説明会がある。各参加無料。

問い合わせは同館=電話059(374)1994=へ。