尾鷲 戦国時代の「常滑甕」片を発見 曽根城跡周辺で 三重

【尾鷲市曽根町の曽根城跡周辺で発見された常滑甕片=尾鷲市で】

【尾鷲】三重県の尾鷲市教育委員会は、同市曽根町の曽根城跡周辺から、戦国時代の遺物とされる常滑甕(とこなめがめ)片が見つかったと発表した。曽根城跡周辺から採集された遺物は、平成29年6月に発見された天目茶碗片に続いて2例目だが、築城時期と重なる遺物が見つかるのは初めて。

曽根城は、戦国時代の武将で近江出身の曽根弾正が築いたとされ、現在も石垣や堀の一部が残る。昭和47年に市文化財に指定された。

今年2月、市内の男性が城跡周辺の整備をしていたところ、イノシシが掘った穴から常滑甕の破片が2つ出てきたという。

市が県埋蔵文化財センター(明和町)に調査を依頼したところ、破片は16世紀中頃の土器の一部で、高さ56・6センチ、直径41・6センチの水がめであると分かった。

学芸員の脇田大輔さんは「曽根城の築城が16世紀中頃の戦国時代にさかのぼる可能性が示される貴重な発見」と話した。

常滑甕片は、4月末から8月末までの間、市中央公民館(同市中村町)で展示した後、曽根コミュニティーセンターで展示する。