
熟練技能者が技能の日本一を目指して競い合う技能グランプリで、最高位の内閣総理大臣賞に輝いたむらた表具店(津市)の宮﨑祐史さん(41)らが27日、三重県庁で渡邉信一郎副知事に受賞を報告し、「日々の仕事が成果につながった」と喜びを語った。
技能グランプリは厚生労働省や中央職業能力開発協会が隔年で開催し、30回目。3月上旬に神戸市で開かれ、全国から533人の熟練技能者が出場。県内からは8種目に12人が挑み、うち表具で内閣総理大臣賞となった宮﨑さんら6人が入賞した。
宮﨑さんは「10年前に出場したときは全く良い結果が出なかったが、今回は良い意味で力が抜けて一つずつの動きを慎重にできた」と振り返った。他の入賞者らも「県の技能を全国にアピールできて良かった」「さらに上の賞を目指して頑張りたい」と語った。
渡邉副知事は「全国の熟練が集まる中で、素晴らしい成績を残したことに敬意を表したい。いろんな苦労や努力の成果が出たのだと思う」とたたえた上で「皆さんが県の産業を支えている。今後も職場のリーダーとして頑張ってほしい」と述べた。
宮﨑さん以外の県内入賞者は次の皆さん。
【厚生労働大臣賞】機械組み立て=片山裕太(26)(パナソニックAIS社伊勢工場)
【銅賞】建築大工=成松功教(37)(成松建築)▽寝具=向井浩高(50)(向井ふとん店)▽印章木口彫刻=榊原諒(32)(榊原印判店)
【敢闘賞】建築大工=村林成一(37)(扇光)